ライフソース・プリンシプルとは?~ ライフソース・ある活動のソース・インナーソース~
「ライフソース・プリンシプル」とは、誰もが『自分自身の人生を生きている(ライフソースである)』こと、誰もが愛してやまない人生を生きる素質を持つことを前提にした実践知(プリンシプル)です。
※ プリンシプルで表現していること:実践的レンズであり、更新可能性があること(非独善的であり、理論でもなく、自然の法則や自然の原理でもない)
① ライフソース

誰もが『自分自身の人生を生きている』ことを、誰もが『ライフソース』であると表現しています。「ライフソース・プリンシプル」では、『ライフソース』としての私たちが、人生のあらゆる活動を湧き上がる「人生のビジョン(ライフビジョン)」と他者とのつながりを大切に、協同することに焦点をあてています。
私たちの暮らしは実は「小さな喜び」に溢れています。試しに、最近の小さな喜びを思い出してみてください。その背景には、「人とのつながり、自然とのつながり、自分とのつながり」があるのではないでしょうか。私たちはつながりに支えられて、つながりの中で生きている。
これが、ピーターの豊かな人間観です。詳しくは、ぜひ、ピーターの人間観が溢れている『MONEY BIAS(マネーバイアス)』をご参照いただければ幸いです。
② ある活動のソース(〇〇のソース)
私たちは人生において、つながりの中で様々な活動を始める場面があります。趣味のサークル活動を始めるとき、会社を始めるとき、結婚して、夫婦関係を始めて、子どもを育てるとき、食事会を企画して開催するときなど、実に多様です。
「ライフソース・プリンシプル」では、上記のような人生での「特定のある活動」を、“湧き上がる「ライフビジョン」とともにリスクを取って、始めた人”の想いや熱量をリスペクトしています。
そこで、“その人”のことを“ある活動のソース”と呼んでいます。また、具体的な活動を明確にするために日頃は“〇〇のソース”と表現しています。例えば、サークル活動のソース、会社のソース、夫婦関係のソース、食事会のソースなどとなります。
“ある活動のソース”からは、人生の『ライフソース』として、独自の「ライフビジョン」が湧き上がっています。私たちは新しく活動を始めるとき、自分の「ライフビジョン」に魅力を感じて自然と集まってくる、あらゆる「ライフリソース(仲間、アイデア、環境、情報、お金など)」とのつながりを大切に協同します。そして、活動を通じて、ライフビジョンを具現化していきます。
③ 大切な視点
“ある活動のソース”とは、あくまでも、誰もが『ライフソース』であることを土台(前提)にしています。つまり、まず、誰もが『ライフソース』として自分のライフビジョンを生きていることがあります。次に、人生の中で“ある活動のソース”として活動を始めたり、他の人が始めた活動に参加するという順番です。
そのため、“ある活動のソース”の活動に魅力を感じて参加する人は、大前提として、その人自身のライフビジョンから見て共感したため、その活動に参加していると捉えています。したがって、“ある活動のソース”が活動に参加するメンバーに自身のライフビジョンを強要すべきではなく、説得する必要もないとピーターは考えています。

④ ライフソースとして相互に尊重する
この考え方は、企業活動の場合だと、上司の部下への接し方、組織のパーパスを通じたエンパワーメント自体に、たとえば以下のような問いを投げかけます。
「メンバーや仲間を本当にいのちある存在として、『ライフソース』として尊重できているのだろうか? ただ、自分の目的を実現するための道具として扱ってはいないだろうか?」
このように、お互いを「ライフソース」として尊重し合いながら協同し、人生を生きていくための実践知が「ライフソース・プリンシプル」です。趣味や家族、仕事などを含む人生の視点に立ち、より広範でダイナミックに私たちの協同を見ることができます。
⑤ オーガナイジングの実践
そのため、「ライフソース・プリンシプル」では、「組織を静的な名詞ではなく、動的さを表すことができる動詞の進行形」で捉えています。オーガニゼーション(組織)という名詞ではなく、オーガナイズ(動詞)を進行形にした「オーガナイジング」という視点を通じて、より実践的かつ動的に見ています。
「オーガナイジング」を通じて、私たちのあらゆる活動(企業経営を含む)を、これまで以上に人生全体を対象として、より動的な営みとして感じ、考え、実践知を蓄積していくことが可能です。このような人生を生きるときの実践知、それが「ライフソース・プリンシプル」です。
⑥ 用語の整理:「ソース」と「インナーソース」との区別
ピーターの言う「ソース」には二つの意味があります。それは『ライフソース』と「ある活動のソース(〇〇のソース)」です。
「ソース」と区別すべき言葉として「インナーソース」があります。「インナーソース(Inner Source)」とは、「大地や自然、宇宙とつながり、ライフビジョンのための大切な情報を身体を通じて受け取るためのチャネル」のことです。
ピーターは「自分のインナーソースを育む」、「自分のインナーソースとつながる」などという表現を使います。インナーソースが健全であれば、クリアなライフビジョンが描かれ、自然と人を魅了する活動が生まれていると考えています。
【実践者向けの参考情報】
🍂PKSプラクティショナー🍂
ピーター・カーニック(Peter Koenig)氏が開発した「ライフ・マネーワーク」と「ライフソース・ワーク」を十分実践でき、人に伝える能力を有している人のことを、「ピーター・カーニック・システム プラクティショナー」と呼んでいます。「ピーター・カーニック・システム プラクティショナー」は、The “Done” Processを経て誕生し、世界中で活動をしています。
https://junkan-aida.life/861-2/
🍂PKSプラクティショナー達のピーターのオリジナルへの正確性に基づく独自な表現の例🍂
