『MONEY BIAS』と人間とお金の未来~ ピーター・カーニックが語る、つながりと人生の熱量~

お金はツール、繋がりが目的――社会に出る前に出会った“ほんとうの学び”/大学2年男性

経済的な話が多いと思って参加したのですが、人間関係や社会的な、儒教の哲学などの他分野からの話もありとても面白かったです。メモしてて、難しいというか様々な解釈で取られる部分や、聞き手の想像に任せている部分もあり、あくまで自身の感じ方、探究心が大切なんだと感じました。特に、依存と自律の考えかたは私たち日本人の考え方とは違い、とても興味深かったです。神や源と言った固有の使命が存在し、それを達成するということが特に印象的でした。進化や発展が、自然と反する行為になる場合があったり、循環を生み出さないことが大切な所で、そこを考える必要性があるんだと感じました。

お金の使い方には一人一人の特徴があると思いますが、死を迎える前にしたいことや、人との繋がりに使えることが生きる上での活力になるのだと思いました。あくまでお金はツールであり、人との繋がりが目的なんだという気づきがありました。お金がある状態が幸せなのではなく、お金を使うことで生まれる繋がりに意味があり、幸せになれるのだと感じました。社会人になったら愛を持ってお金を渡す、使うことをしてみたいなと思いました。

“豊かさ=お金”という幻想を超えて/大学2年女性

この書籍イベントに参加して、私自身が抱えていた「マネーバイアス」がふっと昇華したような感覚を覚えました。

今、私は大学二年生で、早ければ来年には就職活動が始まります。私たちの世代は、早くから「就職を意識した教育」を受けてきました。「いい大学に入り、いい企業に就職し、たくさんのお給料をもらい続けること」が成功の道だと信じられてきたのです。多くの子どもがその目標のために高いお金をかけて塾や習い事に通い、努力を重ねてきました。もちろん、私もその一人です。

けれども、もしその道の先にあるのが、確実に近づいてくる“死”と、使い道を見失った“お金”だったとしたら——そんな疑問が、ふと胸に浮かびました。

人類が「お金があれば自立できる」「自由になれる」「幸せになれる」と信じるようになった背景には、効率や直線的な発展を最優先してきた社会の価値観があります。でも、その考え方は、自然や生命の循環という本質からはかけ離れた、持続不可能なものです。私たちは、お金をどれだけ貯めても「死」という普遍的な真実からは逃れられないことを忘れ、「豊かさ=お金」という幻想を信じてきました。それが、今も多くの人の中に「マネーバイアス」として根強く残っています。

お金が恐れや競争の象徴ではなく、愛や信頼の媒体となる未来。それは、私たち一人ひとりの意識が成熟し、世界が「関係性」という感覚に目覚めたとき、初めて訪れるのだと思います。

この感想を読んで、少しでも何か心に響くものがあったなら、ぜひ一度立ち止まって、自分が「お金」にどんな想いや意味を託しているのか、静かに問いかけてみてください。きっとその問いこそが、私たちの未来を変えていく出発点になるはずです。

お金を通して、自分と出会い直す時間/大学4年女性

お金を通してではありますが、人間関係、熱量といった自分たちの人生の中心を皆さんと共有出来る場があることがすごく嬉しかったです。でもお金を通してだからこそ、今、そのような自分自身の中の深い部分に気づき、違和感や葛藤を感じて、言葉にしたくなるのかもしれない、とも思いました。書籍の中身を理解することもそうですが、書籍をきっかけに色んな人とお金観や人生観を共有し合うことが私自身のお金に関する思い込みを疑うきっかけになると感じました。

“お金観”が私を映し出す――新社会人の心に灯ったひかり/新社会人女性

私は今年から民間企業に就職しました。「会社は利益を上げなければ成り立ちません。」と聞くのに対し、私が所属する事業部のトップは、「仕事にワクワクを求めてください。」と言います。「どちらかを追求すれば、どちらかを欠くことになるんじゃないか…?」と正直なところ思っていました。しかしピーターの愛に基づくマネーシステムの話を聞き、愛やワクワクを持ち続けることが、今のマネーシステムの中での勝利法であることを学びました。愛を込めるということは、お金と時間をかけることと同義であるからこそ、仕事という手段を通じて社会にワクワクをもたらすことができるのだと理解しました。さらにそこから得たお金を、相手と愛を交換するという形で消費することで、自分も相手もハッピーになれるというか…。その実体験として、私は店主さんから話を聞いた上で商品を買うことが好きです。これまでは単に店主さんとコミュニケーションが取れることが好きなのだと思っていましたが、自分が愛を込めて稼いだお金で、店主さんの愛の込められた商品を購入できることが幸せなんだろうなと、自分を振り返りました。「お金観」、色んな自分が見えておもしろいです。