循環畑プレイフルファーム山梨合同研修

4月12日に山梨県の循環畑「プレイフルファーム」で、3社合同の農場研修を開催しました。

まずは、社会福祉法人蒼渓会の生活支援施設「ライフサポートラヴィ」に集合して、史郎さんとゆうちゃんの循環畑についての講義とグループでの対話のワークから。会場に着くと、蒼渓会の農園長にしもんが描いてくれたウェルカムボードがお出迎えしてくれました。

史郎さんとゆうちゃんの講義は、日本各地そしてイギリスにも広がる「循環畑」における各地での実践や物語についての話からはじまりました。いずれの循環畑においても、人や自然とのつながり、日常としての営みがあり、改めて「循環」という言葉の意味が身体に流れ込んでくるような講義でした。内容はかなり具体的で、土中環境の数値検査やコンパニオンプランツなど、基本的な畑の設計の考え方について学び、グループでの学びの共有が盛り上がります。

循環畑について詳しく知りたい方はこちら。
「循環畑”いのちがめぐる” 循環畑とは〜土は生死が共にある舞台〜」
https://youtu.be/K7rhicn2UKs?si=n7wqsoV1Dna-7ebz

今回の循環畑研修では、プレイフルファームの天地返しをすることもあって、養分の循環を可能にする「微生物が活躍する」土壌の構造作りについても学びました。天地返しをすることで、ただ土中に酸素がめぐるだけでなく「土壌の下の方でも好気性の微生物が増え、お野菜含む植物の根っこと繋がりやすくなる」というゆうちゃんの講義を聞いて、いつも「見た目的に作っておいたほうがいいよね」というなんとなくの感覚で作っていたウネやシマでしたが、必要な理由と状況を理解したことで、自分たちの畑でやってみたいことが増えました。

それぞれが実践者なので、聞きたいことがいっぱいあって、たくさんの質問が飛び交い、学び多き座学となりました。講義の最後には、ゆうちゃんからにしもんへ循環畑で採れたタネをプレゼント。タネをつなぐことも、循環畑の醍醐味です。

お昼ごはんは、ライフサポートラヴィの縁側で、所属に関係なくごちゃ混ぜになって、蒼渓会の心にも身体にも優しいtotonoi pizzaとお野菜だけで出汁を採った身体に染み込むスープをいただきました。山梨の気持ちのいい風と子どもたちの賑やかな声を聞きながら、美味しいランチを食べて、ますます参加者の元気がみなぎります。

午後は、近くの公園で、落ち葉と枝拾いからスタート。この公園はまさに宝の山で、落ち葉も枝も大収穫でした。和気あいあい緩やかながらも真剣に楽しみ、たくさんの落ち葉を袋に詰め込んで、いざ、プレイフルファームへ出発です。

プレイフルファームに到着すると、まずは虫さんの観察&写真撮影から。よーく目を凝らして目が慣れてくると、畑にはバッタやてんとう虫、クモ、アリ、などたくさんの生き物がいることに気づきます。こどもたちの一番の人気者はカエルでした。いつもは、畑で虫を観る時に、どうしても害虫か益虫か、というジャッジの目で観てしまいます。でも、生態系として観た時に、あくまでも人間も含めて生態系の一部でしかなく、むしろ毎日いるこの虫さんたちの方が畑では主役なんじゃないか、というおもいがめぐる時間でした。

続いて、落ち葉ボックスをつくります。みんなで公園で拾ってきた枝を編み込むように円をつくります。「これは長いからこっちの方がいいね」「このサンゴみたいな形のやつで補強しよう」と、編み込むうちに会話も広がり、なんだかとてもクリエイティブな落ち葉ボックスが完成しました。そこにたっぷり落ち葉を重ね入れ、最後に、にしもんがこの落ち葉ボックスに「ミレイくん」と名前をつけて、無事完成しました。この落ち葉がどんな土になるのか、今からとても楽しみです。

プレイフルファームでの最後の実践は「畝作り」です。場所は2箇所で、それぞれ20cmほど穴を堀り、掘った土をまた戻します。「土の中に酸素が巡り、土壌の下の方でも好気性の微生物が増え、お野菜含む植物の根っこと繋がりやすくなる」という講義を思い出しながらみんなで順番に入れ替わり、総力戦で穴を掘りました。それぞれのシマに夏野菜のタネを撒き、さらにたくさんの春菊のタネを撒きます。コンパニオンプランツでもっさりと野菜が成長するのを楽しみに、この日の実践を終えました。

ライフサポートラヴィに戻ると、研修を振り返ります。研修の締めくくりとして、今日を振り返っての「プレイフル和歌」をつくって詠むことになりました。「プレイフル和歌」では、字数も気にせずに好きに詠むことができます。いつもなら恥ずかしいしなかなか言葉がうまく紡げないけれど、この日は学びが多かったからなのか、感性を刺激されたからなのか、つながりを感じて安心しているからなのか、恥ずかしいという感情よりも「表現したい」という能動的な意思が湧いてきて、それぞれが作った「プレイフル和歌」を詠みました。

そうして、ライフサポートラヴィおよびプレイフルファームでの人や自然とのつながりあふれる研修は終了しました。研修後には、山梨といえば「ほうとう!」ということで、おいしいほうとうをいただき、さらに交流を深め、学び多き一日を終えました。