お金の嘘に気づき、本来の自分を取り戻す──ピーターが語る変容のはじまり/よっぽん

5月19日、ウエブではあったのですが、久しぶりに「マネーバイアス」の著者、ピーター・カーニック氏の生の声をきけるイベントがりました。
相変わらず、ピーターはエネルギッシュで、深いことばを、愛あふれる笑顔で伝えてくれました。イベントは、大盛況で、75名の申し込みがあり、今回初めてピーターの生の声を聴いたという方も多かったようです。

いくつか、書籍にもかかれていた「お金の嘘」を話してくれたのですが、今の社会をどう変えて、本来の自分を取り戻していくためにどうしたらいいのか、という話が印象的でした。
350年前に今の社会のシステムが生まれ、人々がお金に対するバイアスをもつようになりそして、何世代もかけて、お金の嘘を当たり前のように受け入れる社会になってしまった。
私たちは今、人間が生みだした便利なツールのはずのお金に、逆に振り回されて生きているといます。
これは、何かシステムを変えるのでなく、一人一人の人間が、お金の嘘に気づき、本来の自分を取り戻していき、人々の意識が変わることによってのみ、社会はかわっていくとピーターは言っていました。
そして、その動きはでているが、本当に世の中がかわるのは、いつになるかわからないと。
本当にそう感じました。私の周りでも、お金中心で生きていくのでなく、つながりを大事にして、本当に自分のやりたいこと、触れたいことに触れながら、生きていことする仲間が増えてきています。
お金と資本主義の仕組みの中で、それらを否定して生きていくことは出来ませんが、意識が変わり始めている人も少しずつ、特にコロナの後からは増えてきているように思いました。

誰かが、リーダーシップをとって新しい社会をつくってくれるのではなく、私たち一人一人の意識がお金のバイアスをはずし、自分自身がライフソースであるということを感じながらつながり(人や地域や自然や、あらゆるもの)を大切にいきていける世界にもう少しでなれるんじゃないかとピーターの話をきいていると、穏やかな気持ちになりました。
この感覚をいつでももてるように、生きていければいいなあと思います。(しっかりとお腹でおぼえておかなければ)

今回、学生さんなど、若い方も多く参加されていました。
正直、ちょっと難しい話なのかな、と思って聞いていましたが、あとで感想などをきくと若い方もみなさんすごく心に響いた、ということを言われていました。そして、響いている部分が結構人によってばらばらでした。
変なバイアスがなく、まさに一人一人のこころのどこかに響いているのが、マネーバイアスやライフソース・プリンシプルのピーターの話なのだなと、やはり人生を生きていくなかで大事な話なのだと改めて感じた時間でした。
9月にはピーターが来日される予定だとか。今から楽しみです。

書いた人:よっぽん(畑中 義雄)