マネーとライフに「いのち」を吹き込む🌞北海道 体感編🐄「愛してやまない」ライフから生まれるソース・プリンシプル~eumo 新井和宏さん・ニセコワイナリー本間泰則さんから感じる~

10月30日から1泊2日で、

マネーとライフに「いのち」を吹き込む
🌞北海道 体感編🐄「愛してやまない」ライフから生まれるソース・プリンシプル
~eumo 新井和宏さん・ニセコワイナリー本間泰則さんから感じる~

 秋深まるニセコに行ってきましたー

1日目

13時にニセコ駅に集合。総勢14名。すでに北海道を満喫された方も多く、一人の欠席者や遅刻者もない素晴らしいスタートでした。天気も最高!

そのまま、みんなで本間泰則さんが経営するニセコワイナリーへ
本間さんは、日本や外資系銀行で働き、長く海外駐在も経験されました。イギリスに赴任中に巡ったヨーロッパのワイナリー体験もあり、大好きなスキーが満喫できる環境のニセコ移住を決意され、一からワイン造りの勉強を始めます。2009年12月に羊蹄グリーンビジネス株式会社を設立し、栽培から、醸造、瓶詰め、販売まで一貫して手がける「ドメーヌ」という生産システムを採用し、本場のシャンパーニュ地方の酵母も取り入れて生産されるスパークリングワインは非常に高い評価を得ています。

天気もよかったので、まずはブドウ畑へ。
畑はオーガニック 農薬を一切使いません。ワインのブドウ畑で、完全オーガニックで運営するのは非常に難しく、日本では本間さんの畑と余市(北海道)だけだそうです。

畑の隅にはバラが植えられていたのですが、ぶどうが痛む前にバラが先に痛むため、
そのサインを読み取って、ブドウが痛まないような対策をとるそうです。

冬になると雪が頭の上までつもる厳しい環境です。重さで言えば2トンにもなるそうです。来年のために育ってほしい枝以外は、なるべく枝が折れないようにせん定する作業なども大変だとのこと。

収穫時期には、全国からボランティアのお手伝いが集まってきて作業をするそうです。偶然のこっていた、ブドウを食べさせてもらいました。少し酸っぱい感時はありましたが、すっきりとしたおいしいぶどうでした。

ぶどうの栽培には決して向いているとは言えない寒冷地のニセコ。付加価値をつけることで、事業としてなりたつように努力をされたそうです。

その後、醸造場や貯蔵庫も見学させていただきました。

最後にニセコのパウダースノーをイメージしたきめ細かい泡のスパークリングワインを試飲させていただきました。本当に最高の味。ワインはそのできるまでの物語も含めて味わうと、さらに最高の味になるよ、といわれたのが印象的でした。

私たちが都会で忘れがちですが、単なる商品ではなくつながりを感じることができれば、いろんなものを(食べ物だけでなく)より味わえるのだなと気づかされる一言でした。

冬はスキーを存分に楽しみ、春から秋はこだわりのスパークリングワインを探求し続ける生活を語る本間さんは、ワインのことを語り始めると、話がとまらないほど熱く語られます。 最近は、後継者候補とも言える若手が本間さんのところに学びにきているとのことです。
「まずは自分(本間さん)のやり方を学び、いずれは自分たちのそれぞれの味をつくっていけばいい」とおっしゃる本間さんは、本当に愛してやまないことを探求し、ライフとつながって生きているということを感じました。

1日目、夜はおいしいにニセコの料理とゆっくり温泉を満喫。2次会、3次会も大いにもりあがりました。

2日目

いよいよニセコ在住の非営利株式会社eumo 共同代表の新井和宏氏さんの講義でした。

本間さんにお会いして、いちばんの気づきは自分の好きを追求している人のエネルギーはやはり違うということです。自身がやっていることをイキイキと語ることができること、これこそ魅力的であることを再認識しました。新井さんのお話の冒頭に「自分を生き抜くことが大事。お金が悪いわけではない。その奴隷にならないこと」とありましたが、奴隷になっている自分にも気づきました。お金との付き合い方の再考、顔の見える人から買う消費の推進、自分の魂との対話・・・またやりたくなることを発見させていただいたツアーでした。 

新井さんは国内系信託銀行、外資系金融機関で多岐にわたる運用業務に従事した後、大病とリーマン・ショックをきっかけに、2008年11月、鎌倉投信株式会社を元同僚と創業されました。運用責任者として活躍した後、2018年、共感が資本になる社会をめざした非営利株式会社eumo(ユーモ)を設立。現在は北海道ニセコ町を拠点としつつも、全国の様々なプロジェクト支援や講演などで活躍されています。

まずは、しろうさんとゆーちゃんから、ジュンカン畑でとれた超巨大冬瓜のおみやげをお渡ししました。新井さんは冬瓜が大好きということで、とてもよろこんでくれました。

新井さんのお話は「本源的価値とは何か? 自分の価値は何ですか?」という問いかけから始まりました。
私たちは本当に自分を生きることができているのでしょうか?

 
お金に依存すればするほど、終わりのない消費が生まれ、本当の幸せから離れていっていきます。例えばそれぞれの地域においしいものがあるのに、なぜ遠くからわざわざ遠くから同じようなものを運んでくるのでしょうか?
私たちは実は輸送コストを食べているようなものです。中間コストばかり増えていて、本源的価値はほとんどなくなってしまっているのが現在の社会なのではないでしょうかという新井さんから深い問いかけがありました。

これからは、人と人との関係性をとりもどしていくべきです。
お金は一か所にたまっているより、どんどんジュンカンしているほうが地域が豊かになります。ストックからフローへ。貯蓄が多くなるとお金が回らなくなり、奪い合いが発生してしまいます。

人に幸せにとっては、お金よりも関係性のほうが大切だと、もうほとんどの人がわかっていて、研究結果でもでているのに、まだまだそのような社会に向かっていないのはなぜなのでしょうか。

しろうさんとゆーちゃんとの対話で、「労働の私的所有」の歴史的な事実など、さらに話は深まりました。

最後に、「スモールイズビューティフル」という言葉がありました。小さないいジュンカンが世界中のいろんなところで行われているのが、本当に幸せなすがたなのではないでしょうか。

ニセコという小さなコミュニティで、つながりと共感を軸にした暮らしを実験されている新井さんの話を、まさにそのニセコでお聞きすることで、頭というよりも体で感じることができた体験でした。

ニセコ最後の昼食は、新井さんお勧めのランチのお店へ。
3組にわかれて、お蕎麦、カレー、ピザをそれぞれおいしくいただきました!

参加者から一言!

ありちゃん

「自分の価値とは何ですか?」新井さんからの問が深く印象に残っています。 本間さんのニセコワイナリーへの想い、新井さんのお金の仕組みの問題やeumoでの具体的な取組の話、そこに集約されているのは、気づかないうちに不自然なことに疑問を感じていなかった自分がいること、そして地球はアンフェアな状況のなかでも不平不満を言わずに包容してくれている豊かさがあることを感じました。相対的な価値ではなく、心から自分の中にある美しさと繋がり、自然とjunnka-nしていく取り組みを行っていきたいと感じました。 新井さんの質問に対して、今の時点で私が応えられるのは、「自分の心とつながり、地球とつながり、美しさを表現していくこと」だと想います。

たかこさん

本間さんにお会いして、いちばんの気づきは自分の好きを追求している人のエネルギーはやはり違うということです。自身がやっていることをイキイキと語ることができること、これこそ魅力的であることを再認識しました。新井さんのお話の冒頭に「自分を生き抜くことが大事。お金が悪いわけではない。その奴隷にならないこと」とありましたが、奴隷になっている自分にも気づきました。お金との付き合い方の再考、顔の見える人から買う消費の推進、自分の魂との対話・・・またやりたくなることを発見させていただいたツアーでした。 

三原さん

「ライフを取り戻すマネーワーク」
eumo新井さん&ニセコワイナリー体感ツアーレポート

2024年10月30日から31日にかけて、北海道ニセコで開催された「eumo新井さん&ニセコワイナリー本間さんご訪問」体感ツアーのレポートをお届けします。このツアーは、「ライフソース」の考え方と「共感資本社会」の実践を体感する貴重な機会となりました。

Day1:大自然の中での「愛してやまない」との出会い

◾️ニセコワイナリーでの学び

2024年10月30日。ニセコ駅に13時に集合し、参加者一同は羊蹄山の麓に位置するニセコワイナリーへと向かいました。標高200メートルの丘陵地に広がるワイナリーで、本間泰則さんが私たちを温かく迎えてくれました。彼は約4ヘクタールの土地で100%無化学農薬、100%無化学肥料の有機農法のブドウを育て、スパークリングワインにしています。

本間さんは、かつて銀行マンとして国際機関や外資系銀行で働いていた経験を持ちます。「なぜ、この地でワイン造りを?」という問いに、本間さんは興味深い答えを示してくれました。イギリス駐在中にヨーロッパのワイナリーを巡る中で、本当の豊かさとは何かを考えるようになったそうです。

「ブドウ作りの適地という選び方だけではなく、自然環境の素晴らしさ、四季折々の美しさ、大好きなスキー場が近いなど、自分たちが暮らす環境という観点も含めた総合評価で、ここに決めました」と本間さんは語ります。
専門家からは「こんなに雪深い土地でブドウ作りは無理だ」と言われますが、世界中の文献を調べて、不可能を可能にしていきました。

本間さんの作るスパークリングワインは、グラスに注がれた瞬間から繊細な泡が立ち上がります。その姿はまるでニセコの誇る世界最高峰のパウダースノーのようです。

有機農法で大切に育てられたブドウから生まれるスパークリングワインは、まさに本間さんの「愛してやまないこと」が形になった証といえるでしょう。それは単なる商品ではなく、ニセコの自然と人の営みが織りなす物語を一杯のグラスに閉じ込めた芸術作品なのです。

このように、土地の特性を活かしながら価値の高い商品を生み出す取り組みは、新井氏の提唱する「共感資本社会」の理想的な実践例といえます。大量生産・大量消費の経済システムではなく、その土地ならではの価値を大切にする経済の在り方を示しているのです。

Day2:共感資本社会への展望

◾️新井和宏氏との対話

31日の9時30分から11時30分まで、eumo代表の新井和宏氏との対話セッションが行われました。新井氏は「お金は不自然な存在であり、その不自然さを指摘し続けることが重要だ」という問題提起から話を始めました。

「お金に支配されない自分を作ることが、本当の豊かさへの第一歩です」と新井氏は語ります。現代社会では「お金さえあれば幸せになれる」という考えが蔓延していますが、これは妄想だと指摘します。ハーバード大学の研究でも、人の幸せの第一要因は「良好な人間関係」であることが示されているのです。

新井氏は、現在の経済システムの問題点について、具体的な例を挙げて説明してくれました。「市場原理に基づく価格競争は、生産者の生活や環境への配慮を軽視してしまいます。例えば、日本のお茶農家の平均年収は202万円程度。これは市場での価格競争の結果であり、このままでは伝統的な産業が失われてしまう可能性があります」

そして、新しい経済の形として「共感資本社会」を提唱します。これは、お金を目的とするのではなく、より良い社会を作るための道具として位置づける考え方です。「生産者と消費者の顔が見える関係を作り、地域での助け合いを促進することで、本当の意味での豊かさを実現できます」と新井氏は語ります。

具体的な取り組みとして、地域通貨の導入や共助ポイントシステムが紹介されました。特に注目を集めたのは、食料(米・野菜)、住居、教育費、光熱費などを現物で保障する新しい形の保険制度の構想です。「従来の金銭的保障ではなく、実際に必要なものを現物で提供することで、人々は安心して自分の『愛してやまないこと』に取り組むことができます」と新井氏は説明します。

また、気候変動への対応として、食料備蓄の重要性も指摘されました。「異常気象が常態化する中で、従来の統計的予測は通用しなくなっています。私たちは備蓄という形で、実物資産を持つ必要があります」という指摘は、参加者に大きな印象を残しました。

「お金の循環を変えることで、社会は変えられます」と新井氏は強調します。「たとえ地域に15万円しかなくても、それを適切に循環させることで、全員が豊かになることができます。重要なのは、その循環の質なのです」

この1泊2日の体感ツアーを通じて、参加者は「ライフマネーワーク」の実践例を体感することができました。本間さん夫妻のワイナリー経営と、新井氏が提唱する共感資本社会の考え方は、どちらも「愛してやまないこと」を基盤とした新しい経済の可能性を示しています。

私たちは今、「ライフマネーワーク」を通じて、自分自身の「愛してやまないこと」を取り戻していく必要があります。それは、お金を目的とするのではなく、地域の豊かさや人々の幸せを目指す新しい経済の在り方につながっていくでしょう。

ニセコの大自然の中で、参加者一同は「お金」と「幸せ」の本質的な関係について、深く考えさせられる機会となりました。

しゃーさん

前回伺った際に本間さんの魅力を知っていたのですが、今回ご一緒した頂いた皆様に伝わったのが一番うれしかったです。この気持ちは前回新井さんがおっしゃった、「自分が好きな人をみんなに紹介したい」という気持ちだと思い、それを体感できたのが一番思い出深かったです。
今回は記事の通り、本間さんの農エリアのエンジニアも垣間見れて前回以上の腹落ちがした回になりました。おかげでスパークリングワインは前回以上に味わい深かったです。
新井さんのお話は良い循環とは何か、自分の価値は何かについて考える時間を頂けた気がします。
前回以上に自分のものとして考えることができたと思ってます。
今後も自分のできる循環を探究していこうと思います。

あさちゃん

本間さんのスパークリングワインは、
きめ細やかな泡がいつまでも繊細に立ち上がり、とても美味しく優雅なワインでした!
新井さんの対話では、普段の買い物の一部を地域通貨「NISEKO eumo」に置き換えることで、消費者の「ありがとう!」「美味しかった」「楽しかった」が販売者、生産者へ届きやすくなり、人と人との関係性・繋がりが少しずつ取り戻されていくなら素敵だなと思いました。働き手にとっては「ありがとう」を受け取る瞬間もまた恵の享受かもしれないし、
「ありがとう」を伝えられると、消費者もまた満足度がアップするように思います。
この学びの場を通じ、皆さんと繋がることができて嬉しかったし、楽しかったです!

・みんながいい顔しているワインの試飲。楽しさがよみがえります。

・ぶどう畑の夕日がきれいで心にしみます。

・なんて楽しそうな仕事中?の大人たち!微笑ましい。


あっちゃん


「本当に価値があるかないか判断できるようになればなるほど幸せになっていく。」
自分を生きること、自分の価値を表現していくこと。北海道のニセコを訪れ、本間さんのワインづくりにかける情熱、想い、そして新井さんのお話をお聞きして、自分を生きるとはどういうことなのか、お二人の在り方から、さらには訪れた宿やお店からもたくさん感じる旅となりました。
maii is beautiful つながりあっている自律分散社会で、小さい単位で美しいものをつくり続ける。新井さんが語ってくださった、ありたい社会への想いが、身体感覚として伝わってきました。 まずは自分が自分を生きること、そして私も自分を生きる人を応援したい。eumoが変態でありつづけるように、私も既存の価値観にとらわれず、変態であり続けたい。自分と他者とそして大地への感謝、感じあう心を大切にしながら。 プログラムを中心に進めてくれたよっぽんやだいちゃん、そしてご一緒してくださった皆様にも感謝しております🥰

フィッシュ明子さん

新井さんと本間さんを北海道・ニセコ町に訪ね、eumoというツールが何をしようとしているのかが少し理解できた気がしました。
(私が博多・中洲で経営しているお昼のスナック「役にたたなくてもいい場所」はeumo加盟店です)
  
北海道・ニセコ町の中心部から車で10分。
羊蹄山をのぞむ丘陵に、ニセコ町唯一のワイン醸造所「ニセコワイナリー」がありました。
約4ヘクタールの畑に植えられたブドウは、無化学農薬、無化学肥料の有機農法で育てられ、敷地内の醸造所で、オーガニックスパークリングワインになります。
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ブドウの栽培からワイン醸造、ワイナリーの経営すべてを行っている本間泰則さん。
国内外の銀行や国際機関で働いたビジネスマンで、海外在住中にいつかワイン造りをしたいと夢を持っていたそうです。
スキーが縁でニセコを知り、当初は東京で仕事をしつつ、終末にニセコに来て農作業するというハードな生活を5年続けたといいます。
移住後はワイン造りでニセコの地域振興、経済の発展のための活動をされています。
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ニセコ地域は年間を通して安定的に収入が得られる機会が少ないため、若い世代が定住しにくい。
より付加価値の高いものを生産、加工、販売することで、農業所得を高め、安定化させたい、と有機にこだわっています。
「将来的にはうちだけでなく、ニセコでブドウ造り、ワイン造りを広げたい。農家が収穫したブドウをここに持ち込んで一緒にワインを造り、小さなワイナリーが増えていけば地域が豊かになる」と本間さん。
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醸造用ブドウを栽培する認定農家になり、小規模でも醸造免許が得られるワイン特区にするために、行政にもちかけてわずか2か月で実現。醸造所建設は無利子で長期に借りられる制度金融に加え、各種補助金をフル活用したといいます。
「好きだから、楽しいから苦じゃないですよ」とあふれる情熱で、まさに論語とそろばんを実践されている、実現している本間さんの姿に感動しました。

ニセコワイナリーを見学後は敷地内にある本間さんの素敵なご自宅で、羊蹄山を眺めながらスパークリングワインをいただきました。
「造り手の話が最高のごちそう」と本間さんがおっしゃるとおり、今までで一番美味しい、最高に幸せな一杯でした。
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ニセコワイナリーをサポートする妻の眞由美さんは、絵本作家。
自宅の一室を、多言語絵本がならぶ地域の図書館として開放し、近隣の子どもたちやワイナリーを訪れた家族の憩いの場になっています。
地域ボランティアとして、ニセコ町役場の国際交流員とともに、多言語読み聞かせ活動も行っているそうです。
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冬が長い、雪に閉ざされるまち。
価値が価格と乖離している現代、生きていくために必要な共助の精神を、私たちが失ってしまった「本源的な価値」を、ニセコでは感じられるのだと新井さんはおっしゃいます。
新井さんがご自身を「おせっかいおばさん」と呼んでおられましたが、その活動はとても泥臭い。でもそれしかないんだと。ニセコワイナリーの本間さんの情熱に触れ、ブドウ畑の大地を感じてからの新井さんのお話だったので、身体にしみわたる感覚がありました。
ニセコに行けて、本当によかったです。
よっぽん、だいちゃん、はっちゃん、しろうさん、ゆうちゃん、JUNKANの皆様、企画いただき、またご一緒いただき、心から感謝いたします。

よっぽん

以前新井さんから「いい人も悪い人もいない。いい面が出ている人と、悪い面がでているひとがいるだけだ」という言葉をもらいました。それ以来ずっと、私の社労士としての活動の根源にはこの言葉があります。つまり、人は「場」やまわりとの「つながり」によっていきいきもするし、苦しく(そして卑屈に)もなってしまうということ。
 もちろん、人によって「自分にとっていい面がでる環境」は、違いますが、善良であかるいエネルギーに満ちている場が誰にとってもいいということは共通していると思います。そんな場づくりに少しでもかかわれたら、と日々思っています。

本間さんは、広大なニセコのブドウ畑で、命からあふれつづけるエネルギーで周囲の人までよいエネルギーに巻き込んでしまうような存在でした。ニセコワインをこれほどまでにブランド化できたお話は、確かに戦略的なことも「すごい」と思えるほどお聞きしましたが、一番最初にニセコに来ようとおもったのは、スキーが好き、ということと、ニセコという場にきたいという(もしかしたら根拠のない?)直観だったのではないでしょうか。

2日目の新井さんの話で「本源的な価値」が失われ、お金による価値で動いている人や会社が多いという話がありました。お金による価値では、人は幸せにならないのがもうわかっているのに、どうしてもそちらに引き寄せられることが多い現代。自分が体で感じた「愛してやまないこと」を、自分の人生の中でしっかりと大切にはぐくんでいくことが自分の人生を生きることになるんだなと感じた2日間でした。

とこちゃん

かねてより、すっかり自我肥大を起こした資本主義や通貨システムが起こす分断や搾取をなんとかできないかという思いから、SOIL Coinなどというやたら複雑なシステムを持つコインをなんとかシンプルにわかりやすく、それでも、相互的な共感性とユングのいう個人的な個性化過程の二軸と向き合うことができる方法はないのかと模索していました。

このうち相互的な共感性を育むしくみを追求されているのが新井さんの eumoだという認識の下、ニセコまでお話を聞きに行きたいというのが私のこの旅への参加動機でした。

お金は手段、手段の目的化、お金は鏡、恐れが強い日本が貯蓄にお金を回しやすい、、フローの方向性を変えないといけない、などの理念や思想的なお話は、これまで私が考えてきたこととまったく違和感なく付合し、ワクワクでお話を聞くことができました。

新しいと思ったのは、まったくの経済音痴な私が何度聞いてもわかってない現在のお金のしくみのお話。市場原理は相手がわからないと搾取できるしくみなんだとか、区別のための間を排除するから脳を楽にするのに便利なんだというあたりのお話。

確かに、本来よく考えないといけないことを、お金払えばフェアだよね、と片付けてしまう部分は、日々の暮らしの中で私にも当たり前に起こっていること。

現在の市場原理とはなにかを中心にもっと経済って何???をしっかり突き詰めないといけないなあとしみじみ思わされたと同時に、新井さん自身がそれらを自身の日々の実践と探求の中で深められている姿に、深い感銘をうけました。

ありがとうございました。私も知らないなり知識を得たり、探求して、困ったらまた新井さんのお話をお聞きしたいと思います。