6月28日 いのちをテーマにしたアダム・スミスとライフソースの意外な共通点
大阪で行われたeumo共感経営SALON講演会にでてきました。
テーマは、『アダム・スミス × 共感資本社会』 〜スミスの残した問いのその先へ〜

正直言って、アダム・スミスといっても「神の見えざる手」を言った人くらいしか知識がなかったのですが、堂目先生の当時の時代背景などからアダムスミスアが何を解決しようとしていたかということがよくわかりました。eumoの新井さん、岩波さんとの対話もすごく深いもので、一人一人が自分のやりたいことをして、自分の人生を生きながらも助け合いができる社会をどうやってつくるか、ということを学者と実践者の立場から語っていただいたことが、ストレートに入ってきました。

特に、堂目先生が提唱されていた「助けを必要とするいのち」が真ん中にいて、その周りを助けることができる命が取り巻いているという社会をつくっていくべきだという考え方にはとても共感しました。
そして、その立場は常に入れ替わっているということ。シンプルに考えても私たちはだれも年をとるわけだし、病気をするかもしれない、経済的に厳しくなることもあるかもしれない、いつ、「助けを必要とするいのち」になるかわかりません。弱者が社会の周辺にいるのでなく、真ん中にいて、それを助けることができる命が常に見守っているという社会は、本当にいい社会だと思います。新井さんや岩波さんがeumoというツールをつかって実現しようとしている共感資本社会もまさにこのような社会だと感じました。堂目先生が10月に大阪万博で「いのち宣言」をされるということなのですが、このような考え、取り組みが草の根で広がっていってほしいです(自分は何ができるんだろう、と考えさせられます)。最後にいつも活動をともにしている吉原史郎さんがピーター・カーニック著書の「マネーバイアス」の紹介をされました(新井さんが帯文をかいてくれています)。

アダムスミスがテーマの講演でしたが、一人一人がライフソースであり、お金自体はツールで何の価値もないものなのにバイアスで人は惑わされているという、ピーターの著書の内容ともびっくりするくらい通じる話でした。久しぶりにおなかにドスンとくるような、余韻ののこる熱のこもった講演会でした。